フレイルとは「虚弱な」という意味でありヒアリングフレイルは耳機能の衰えです。聴力が低下すると①対話の減少⇒②活動意欲の低下⇒③社会的孤立⇒④脳活性低下、認知機能低下に繋がるケースがあるようですので早期に発見・把握し予防することが大切です(聴脳科学総合研究所「お耳の健康聴寿ブック」より)。
加齢に伴う難聴には、単に音が小さくて聞こえない(伝音性難聴)場合と言葉としてはっきり聞こえない(感音性難聴)場合があり、感音性難聴の方はいくら大きな声で話し掛けても言葉として聞き取りににくい状態なので、大きな声を出すことでかえって不快に感じられることがあります。
そんな方のケースで役立つのがコミュニケーション機器「コミューン」です。マイクで話しかけその音の解像度を上げてスピーカーからクリアな音が流れます。
今回は、聴力の衰えを把握できるアプリ「みんなの聴脳力®チェック」を用いて、利用者のご協力を得てコミューンを試してみました。
【方法】
次の①、②のケースで聴能力テストを実施しました。聴能力テストは私が「あ」「て」「ぱ」などランダムに話しかけて、同じ発音をしてもらいます。感音性難聴の方は「て」を「へ」と答えたり「ぱ」が「ば」に聴こえたりする様です。
全部で20問、100点満点で採点します。点数が高いほど正しく聞き取れているという事になります。
①直接机越しに対面で話しかけた場合
②コミューンを使用した場合
(1)85歳女性 要介護度3
右耳はほとんど聞こえていないのですが補聴器は装着していません。
【結果】
66点から70点へやや向上が認められましたが、あまり変化は認められませんでした。左耳はある程度しっかり聞こえていることが確認できました。
(2)92歳男性 要介護度4
2、3年前から聞き返すことが増え、ご家族の話では最近では特に反応が鈍くなったとのこと。
【結果】
50点から88点となり、コミューンを介した音声の方が明らかに回答反応が早く効果があると感じました。
「みんなの聴脳力®チェック」はAppストアなどから無料でダウンロードできますので、先ずはご自身、ご家族そしてご利用者様の聴力を確認してみてはいかがでしょうか?
コミューンにご興味のある方はこちら↓
私の実家でもリビングと寝室で2つ使っています。
最後まで読んでくださり有難うございました😘